- 所属(Alma Mater)
- 環境・予防医学講座
- 出身大学(Alma Mater)
- 広島大学、山口大学
- 修了年次(Completion of the doctoral degree)
- 2000年
- 出身地(Home country)
- 栃木県
- 専門(Major)
- 微生物学・生化学
- メッセージ(Message)
-
ピロリ菌研究を始めたのは、既に20年前になりました。始まりは山口大学医学部微生物学教室で、博士課程大学院生としてピロリ菌ウレアーゼ遺伝子群の転写解析と、新しい抗生物質の活性解析を行いました。アメリカのセントルイスにあるワシントン大学でポスドク生活を経験し、主にマウス感染実験を行い、ピロリ菌株による定着部位の嗜好性に違いがあることを明らかにしました。帰国後、山口大医学部生化学第一教室に13年在籍し、蛋白質質解析法を学びました。ここでのピロリ菌研究は、酵母を用いた病原因子機能解析、プロテオミクスと質量分析を用いて血清抗ピロリ菌抗体の抗原蛋白質解析とそのエピトープ解析へと展開しました。この間短期的に在籍した山口大産学公連携センターにて医学を支える技術について考える機会を頂き、また兵庫医科大学ささやま医療センターでは臨床の現場で使える技術の必要性を痛感しました。
そんな折に山岡先生にお誘いいただき、ピロリ菌研究に専念できる環境に魅力を感じて、大分にやってきました。研究室には、アジア各地の多様なピロリ菌株と、アジア各地からの留学生との出会いがあり、活気にあふれています。基礎研究を一緒に進め、臨床に役立つ技術につなげられたらと思います。研究室の若い力がぐんぐん伸びてゆくように、一つ一つできることからやっていきます。